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5、ローカルSEOの外部対策

 

ローカルSEOの成功をより確かなものにするためには内部対策だけではなく、外部対策もする必要があります。



リンク要因



外部対策の1つ目はローカルシグナルが高い別ドメインのサイトからリンクを張ってもらうことです。


例えば自社サイトが静岡県に所在する事業体が運営するものだということをGoogleに認識してもらうためには、同じ静岡県に所在する事業体が運営するサイトか、静岡県の事業体が運営するサイトばかりを紹介するサイトからリンクを張ってもらうことが上位表示に貢献します。


ローカルシグナルを発するはローカル色が高いサイトには、次のようなものがあります。


1.地域ポータルサイト


 特定の地域のサイトだけを紹介するサイトを見つけてそこに掲載依頼をすると企業の情報だけではなく、自社サイトにリンクを張ってもらえることがあります。


2.地域毎に分類されたページがある業種別ポータルサイト


 飲食店情報や、結婚式情報、不動産情報のような特定の業種を地域毎に分類して紹介している業種別のポータルサイトに掲載されリンクを張ってもらうことはその地域に所在している事業体であることを証明することになり、それがローカルシグナルだとGoogleに認識されます



3.ローカルニュースサイト


 地域に特化したニュースだけを掲載するニュースサイトに載っていてリンクも張られている場合はかなりの確率でその地域の事業体であることをGoogleに証明することになり、それをGoogleはローカルシグナルとして利用していると思われます。


4.ローカル団体サイト


 特定の地域にある事業体しか加盟できないローカルな団体(例:商工会議所、商工会、観光協会)のサイトからのリンクも有効なローカルシグナルを発することになります。


5.ローカルイベント、ローカルチャリティーサイト


 特定の地域で地域貢献活動をする団体、公共団体に寄付や奉仕をすることにより参加企業一覧のページなどからリンクを張ってもらえることがあります。


6.その他ローカルサイト


 地元の取引先企業の事例紹介ページに掲載されたり、お客様の声のページに積極的に載るよう働きければローカルシグナルが高いサイトからのリンクを獲得することが出来ます。


こうしたローカル色が強いサイトからリンクを張ってもらい紹介してもらうことでより高い確率で地域性が高いキーワードで上位表示出来るようになります。



広告要因



Google等の検索エンジンは検索エンジンやそこからリンクが張られているサイトを閲覧しているユーザーの位置情報を把握します。そして特定の地域のユーザーばかりがサイトを見ているのか、あるいは様々な地域のユーザーが見ているのかを検索エンジンは知ることが出来ます。


どのように検索エンジン会社がユーザーの位置情報を推定するのかというと:


121-80-230-75f1.hyg1.eonet.ne.jp


のようなネット接続をする度に発行されるユーザーの接続IDの中に上の例で言えば「hyg1」という兵庫県を示す文字列が含まれているかどうかです。検索エンジン会社はユーザーの接続IDの中にどのような文字列や数字が含まれるとどの地域を示すかを予めインプットしておりそれによりユーザーの位置情報を割り出すようになっています。


特定の地域のユーザーだけを人為的にそして短期的に増やす方法があります。それは特定のユーザーが閲覧した時だけにネット広告を表示させることです。


Googleやヤフーの検索結果上に表示されるリスティング広告や、一般のサイトの広告欄に表示されるディスプレイ広告やターゲティング広告、リターゲティング広告などにそうした機能があります。


地域性の高いキーワードで上位表示を目指す際に広告予算がある際はこうしたメディアに広告費をかけて特定の地域のネットユーザーだけに広告を表示させ自社サイトに誘導させることも有効な手段です。


こうした手法を使えば、例えば世田谷区内で「インプラント」と検索した時や、どこの地域でも「インプラント 世田谷」で検索した時に自社サイトは世田谷区内からネット接続しているユーザーばかりに見られているということをGoogleに認識してもらうことが可能になります。そしてそれがそのままそれら地域性の高いキーワードでの上位表示に貢献することになります。



ソーシャル要因



特定の地域のユーザーを自社サイトに誘導するもう一つの手段がソーシャルメディアの活用です。地域色が強い投稿をFacebookページ、Twitter、LINE公式アカウント、Instagram等のソーシャルメディアに継続的にすることによりその地域の情報に関心が高い地元住民のユーザーが自社サイトを訪れます。そしてそこから一定のローカルシグナルをGoogleが認識して地域性の高いキーワードでの上位表示にプラスに働くようになります。


以上がローカルシグナルをGoogleに認識してもらい地域性の高いキーワードで上位表示するための内部対策と外部対策です。


世の中のほとんどのサイトが実は全国市場を相手にしたものではなく、地元客を集客して成り立っている企業が運営しているものです。


さらにこれまでWebを活用して集客をしてこなかった企業が本格的にWebサイトを作りWebマーケティング、SEOを始めるようになってきています。


だからこそGoogleがどのようにしてローカルシグナルを認識するのか、そのメカニズムを知り、有効な内部対策と外部対策を実施することは企業の業績アップに直接的に貢献する重要なSEO技術になってきています。



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