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5、モバイルユーザーが好むコンテンツ

 

モバイルユーザーの特性



モバイルユーザーが増加する中、サイト運営者は従来のPCユーザーを想定するだけではなく、モバイルユーザーの行動特性を理解して、モバイルユーザーのニーズに対応する必要に迫られています。


モバイルユーザーの特性を理解する上で役立つ情報源の1つがGoogleが2013年に発表した「Our Mobile Planet」という調査結果です。


http://services.google.com/fh/files/misc/omp-2013-jp-local.pdf


この調査結果は日本のスマートフォンを使うユーザー1,000 人 (18〜64 歳)を対象にアンケート調査を行ったものです。


調査結果によるとモバイルユーザーは次のようなコンテンツをスマートフォンで消費していることがわかりました。



ソーシャルメディア


モバイルユーザーが消費するコンテンツの1つ目がソーシャルメディアコンテンツです。調査結果によると66%がソーシャルメディアにアクセスすると回答し、47%が1日に1回以上アクセスすると回答しています。


ソーシャルメディアの根本的な機能は他者との交流、情報交換であり、使えば使うほど使用頻度が高くなるのが特徴です。企業としてこのメディアを活用することにより、見込み客の獲得だけでなく、既存客との繋がりの強化と情報の拡散という大きなPR効果が期待できます。



動画


次の重要な発見は回答者の内71%が動画を視聴し、18%が1日に1回以上動画を視聴することがわかりました。


動画コンテンツ配信サービスのYouTubeの人気を受けて、ソーシャルメディアの大手Facebookも動画の配信に力を入れるようになりました。また、大手のTV局もネット企業と提携して番組の動画配信を始めるようになってきました。


スマートフォンの小さな画面は従来のお茶の間のテレビ受像機に比べると動画を見る環境としては適さないように思えますがその考えは古いようです。


見たい時に見たい動画コンテンツを1人で見るという利便性をスマートフォンは提供します。消費者の新しい生活スタイルへのニーズを満たすのがスマートフォンでの動画視聴だとも言えます。



ゲーム


調査対象の88%がエンターテイメントのコンテンツを消費し、そのうち50%がゲームをプレイするという結果が出ました。


従来型のゲーム専用デバイス市場が縮小する一方で手軽にゲームが出来るスマートフォン用のゲームアプリが一つの大きな産業にまで急成長するようになりました。



コミュニケーション


スマートフォンは本質的に電話がその主たる機能であり、この調査でも調査対象の90%がコミュニケーションの手段として利用しています。


スマートフォンを使ってコミュニケーションを行う主なツールは:


1. 従来の音声通話


2. メッセージアプリ(LINE、Messenger等)


3. 電子メール(キャリア専用メール、gmail等)


の3つがあります。


この中でも従来のメッセージアプリや音声通話の機能を提供するLINEは急成長し、gmailを提供するGoogleは多くのモバイルユーザーを獲得することに成功しました。


このようにモバイルユーザーの特性を知ることによりスマートフォン上でユーザーが消費するコンテンツは明らかに従来のPCユーザーのものとは異質です。ソーシャルメディア、動画、ゲーム、コミュニケーションを自社サイトに取り込むことがモバイル時代のコンテンツ戦略だということがはっきりとしてきました。可能な限りこれらのいずれか、あるは全てをモバイル対応サイト上でも提供することを検討して下さい。



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