HOME > Googleアップデート > 3、ペンギンアップデートの意味

3、ペンギンアップデートの意味

 

ペンギンアップデートとは?



2つ目の大きなアップデートがペンギンアップデートと呼ばれるアップデートです。


ペンギンアップデートというのは一言で言うとWebサイトの過剰最適化に対してペナルティーを与えるアップデートで2012年から実施されたものです。


過剰最適化には2つの側面があります。


(1)上位表示を目指すキーワードをページ内に過剰に詰め込むこと


(2)外部ドメインからの質が低いリンクを大量に増やすこと


の2つです。


(1)上位表示を目指すキーワードをWebページ内に過剰に詰め込むこと


Webページは本来、ユーザーに情報をわかり易く伝えるためのものです。しかし、その原則を破り検索エンジンで上位表示することだけを考え上位表示を目指すキーワードを詰め込んだWebページが増えるようになりました。


その結果、同じキーワードがむやみに書かれているユーザーにとって見にくいWebページがGoogleで上位表示する現象が増えるようになりました。


こうした事が続くとGoogleの検索結果の信用が落ちるため、それを防止するペンギンアップデートが実施されてからはキーワードを過剰に書いたWebページの検索順位が著しく落ちるようになりました。


(2)外部ドメインからの質が低いリンクを大量に増やすこと


ペンギンアップデート導入前の時代には、誰も見ないような質の低いWebサイトからのリンクを大量に集めても検索順位が上がるという事がよくありました。


しかし、ペンギンアップデートが実施された2012年からは、そうした形だけのリンクを集めれば集めるほどリンクを張られたWebサイトの評価が下がりペナルティーを受け検索順位が下がるようになりました。


つまりGoogleが求めるようになったのは検索順位を上げるためだけの形だけのリンクではなく、実際にユーザーがそのリンクをクリックして訪問してくれる「アクセスが伴った」リンクへと変わったのです。



ペンギンアップデート4.0とリアルタイムアップデート


2016年9月23日にGoogleはペンギンアップデート4.0を実施しました。


https://webmaster-ja.googleblog.com/2016/09/penguin-is-now-part-of-our-core.html


Googleの公式な発表によるとペンギンアップデート4.0は次のような特徴があります:


(1)ペンギンのアップデートがリアルタイムになった


 従来のペンギンアップデートは手動で実施されており、実施の度に発表がありましたが、今後はリアルタイムに実施されるため頻繁にペンギンアップデートが実施され、かつ毎回発表はされないということです。


(2)サイト全体へのペナルティーだけではなく、個別ページへのペナルティーも与えるようになった


 従来はサイト全体にペナルティーを与えられていましたが、今後はサイト全体としては問題がなくても、個別のページに問題があったらそれらのページにペナルティーが与えられるということです。


その後さらにもう一つの非公式な発表がGoogleの技術担当者であるGary Illyes氏によってされました:
『これまでは、ウェブスパムのアルゴリズム(ペンギンアップデート等)はサイト全体の検索順位を下げていました。しかし、今回のペンギンアップデート4.0では検索順位を下げる代わりにスパム行為による効果を減じるようにしました(つまり無視するようにした)。そして同時にサイト全体に影響を与えるのではなく、サイト内の各ページに対して細かく対応し、リアルタイムで実施することにしました。このアップデートが実施された後は、多くの人達がハッピーになり、そのことにより私もハッピーになると強く信じます。』


これは非常に重要な情報です。何故なら、2012年から実施されたペンギンアップデートでは、不正なリンクを張られたサイトは検索順位を大きく落とされていたからです。そのため故意に自分が順位を落としたいライバルサイトに不正リンクを張ることにより実際に検索順位を落とせるといういわば「いたずら」、「テロ行為」が起きており多くの人達が困っていました。


ペンギンアップデート4.0以降は不正リンクをされたサイトの検索順位は下げられることはなく、単にGoogleは不正リンクを無視することになったのです。


ペンギンアップデート4.0の実施は2012年以前から不正リンクが張られたために検索順位が落ちているサイトにとってはとても良いニュースです。


そして何よりも過去に過剰なリンク対策をしていたために大幅に検索順位を下げられていたサイトのほとんどが大幅に順位が上昇したのです。


このことだけを考えるとGoogleは不正リンクに対してペナルティーを与えることを完全にやめてしまったように思えますが、未だ不正リンクに関するサポートを続けています。サーチコンソールにはペンギンアップデート4.0実施後も不正リンクの警告が届いているサイト管理者もいます。


ペンギンアップデート4.0が実施されてから時間が経てば、また厳しい不正リンクへのペナルティーが何らかの形で復活するこことが考えられます。そのため不正リンクの獲得を避けて、良質な被リンクを獲得する必要があります。



次のページ:ペンギンアップデートに耐えるSEO 


 前のページ:パンダアップデートに耐えるコンテンツ